高久進先生・回顧録

『キイハンター』 『アイフル大作戦』 『バーディ大作戦』 『Gメン75』 『Gメン82』 『スーパーポリス』

その他、特撮、アニメ、2時間ドラマ、映画等のシナリオを執筆いただいた脚本家・
高久進 先生がお亡くなりになりました。
2009年7月22日(水)享年76歳。

謹んでご冥福をお祈りいたします。


高久進先生、数多くの感動をありがとうございました。


 



高久進先生とのお別れ
2009年7月24日(金)午後18時00分〜カトリック百合丘教会〜

◆追想◆

土砂降り。高久進先生とのお別れに行ってきました。

23日14時頃、今まで交流したこともない全く存じ上げていない方から
mixiメッセージを通じて連絡がありました。

高久進先生の訃報。
ウソでしょう?

失礼ながらも好意での一報をいただいたにも関わらず、
信じることができませんでした。

確証を得た時はもう志事どころじゃなかったです。

先生との出会いは、Gメン82放送中だったか終了後だったか定かではありませんが、
80年代でした。Gメンシリーズのファンクラブ会報制作を担当をしていた私は、
各スタッフ、主な出演者の方に会報を郵送していました。

当然、年賀状もお送りしていたのですが、はじめて高久進先生へお送りした際、
お返事をいただいたことを思い出しました。
土曜夜9時のシリーズを手掛けられていたメインライターの核である巨匠から
返信いただけるとは思ってもみませんでしたし、嬉しかったですね。

それから、テレビジョンドラマ誌での特集号執筆協力を
経て、Gメン75回顧録なる小冊子を作っては毎号先生のもとへ
お届けしたことがきっかけなのか、年賀状が大半ではありましたが
20数年、交流していただくご縁に恵まれました。

刑事マガジンインタビュー、Gメン75DVDボックス監修、解説書へのエピソード提供と
シナリオライターを退かれてもファン向けに精力的に活動していただいた
先生。

直接お会いしたことはございませんでしたが、
これまで数多くの作品を通じて、感動をいただいたお礼を
申し上げたかったですね。

自分は、キイハンターからのシリーズしか語れませんが、
よくよく考えてみると、子供の頃、毎週見ていた「マジンガーZ」などのアニメや
「キャプテンウルトラ」をはじめとする特撮作品。

何度か先生のお名前を画面上で拝見していました。
多種多様なジャンルでの執筆、
テーマ性のある内容、絶妙なドラマ展開。
胸躍らせた経験は、世の中を考えるきっかけにも
なりましたし、勇気や正義感なども教えていただきました。

Gメン75末期は、連続執筆という過酷な環境の下、
毎回テーマを変えて力作を世に送り出していただいた
作品群を思い起こしても、改めて先生の力量を痛感します。

昨日、ご子息のお言葉にもありましたが、
家族思いの先生のお人柄、

生前の先生の映画に対する情熱、勉強は
並々ならぬものがあったのだなと思いました。

偶然、教会で某監督と再会できたこと。
交流のなかった方から第一報を頂戴したこと。

今から考えてみたら、
先生が自分を呼んで下さったのかと思えてなりませんでした。

仕事ではなく、好きな志事に従事された
先生の姿勢を糧に、自分も歩んで行こうと思います。

長い間、感動をありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。



                                          ■ハードボイルド2000管理人 ・.KAJITA巡査
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